坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

課題小説のアイデアが出来た

昨日の日記に書き忘れてたことがあるねんけど、昨日お気に入りの中華料理屋さんに久しぶりに行ってみたって書いたやんか。そのお店って5年くらい前に俺が勤めてた会社が入ってるビルの地下にあるお店やねんな。せやから、当時いっしょに仕事してた同僚が昼飯食べに入ってくる可能性ってあるわけで、でもそこってだいぶ大きなビルで地下全体が大きな飲食店街になってるような所やから、まず鉢合わせしたりすることないやろうなってタカをくくってたら、甘かった。
なんか俺が飯食い終わって、ぼんやりスマホいじってたら、女性の二人組のお客さんが入ってきて、そのうちの片方の人とバチッと目があってしまってんけど、どうもそれが昔の同僚っぽい感じやってんなぁ。まあでも、もう退職してから5年くらい経ってるから、だいぶん記憶は薄れてて、しかもお互い5年分年取って人相も若干ふけてるわけやし、とっさに言葉が出てこんくて知らんふりの他人のふりみたいな感じでやり過ごしてんけど、なんか挨拶しておくべきやったんやろうか。
まあそれはええねんけど、その人の顔を見たことで、昔勤めてた時に味わった数々の嫌な記憶がぽろりぽろりと心の中にこぼれだしてきて、帰りの電車の中でしんどくなってしまっててんな。当時、働いていた時に、身の回りで起こった嫌な出来事の事細かな場面が脳内で次々と再生されていくような感じ。どうせやったらいいことを思い出せばいいねんけど、こういう時って嫌な記憶ばっかりが鮮明に蘇ってくるねんなー、なんでかしらんけど。まああんまりいい会社ではなかったから、ほんま辞めてよかったって今では心の底から思ってるから、命拾いしたような感じで思ってるから、そのことも手伝って嫌な記憶ばかり出てくるんかもしらんね。


先週、小説教室の授業で、アイデア出しの課題が出ててんけど、頑張ってひねり出しましたよ。しょうもないアイデアを五月雨で出していって、それをあちこちつぎはぎしていって一つの話を作り出すつもりで、この一週間ぼちぼちやっててん。ジャンルは何にしようとかそんなことは何も意識せずに自由に色々と考えてたら、なんとか一つの話にまとまったよ。ジャンル的にはSFになるんかな。今回、学校に提出したアイデア原稿を、下に貼り付けておくわ。

 

【アイデア出しの課題】

 

タイトル:『レコメンド』

 

あらすじ:
普段、ネット上のサービスを使っていると、いろんなところで「あなたへのおすすめ」がよく表示されるようになっている。

 

例えば…
Amazonで何か買おうとしていると、「あなたにおすすめの商品はこちら」
YouTubeを開くと、「この動画がおすすめです」
Facebookでは、「もしかしてこの人が知り合いかも?」

 

日常生活を送っている時に、あらゆる場面で上記のような感じで「おすすめ」を人間に教えてくれるシステムが普及した世界の話を書こうと思う。

 

この世界では、日常生活のありとあらゆる場面で、その人にとっての「おすすめ」の選択肢をコンピュータが自動的に提示してくれるようになっている。
食事をしようとした時には、おすすめのレストランやメニューを教えてくれる。
学校や会社にいくと、「この人と仲良くすると、うまくいく確率は何%」などと、具体的に数値で教えてくれたりする。
退屈な時には、「この場所に出かけると、こういう感じの人と出会うことになって、その人との相性は何%」というふうに提示してくれる。

 

この話の主人公はとても優柔不断な男性で、なにか判断に迷う度にこのシステムにすがってきた結果、これまで大きなトラブルを抱えることなく生きてこれたと思っている。しかし、とある事件をきっかけにして、主人公はこのシステムに対して疑問を抱き始める。これは本当に自分の人生にとって最良の選択肢を提示してくれているものなのだろうか?

 

実は、このおすすめシステムには、おそろしい秘密が隠されていたのだ。
主人公は、実は人間ではなく、コンピュータが作り出した人工知能の一部だった。コンピュータが作り出した仮想の世界の中で、どういう行動をとればどういう人生を送ることになるのかというシミュレーションを行う役割を持っている一つの機能にすぎなかった。
コンピューターの外側には、本物の人間たちが暮らしていて、その人間たちがより良い人生を送るために、テスト的に動かされている存在に過ぎなかったのだというオチで話は終わる。


こんな感じやねんけど、これ提出してから気づいたことやねんけど、なんかこんな話って、俺昔に絶対小説か映画かなんかで読んだり観たりしたことあるような気がするねんな。まあありがちっちゃありがちやんね、こういうマトリックス的な世界観って。自分がテスト用のAIやったっていうのんも、ミッション8ミニッツ?やったっけ、なんかそんな映画があって、それによく似てるような気がするし、うーん、全くのオリジナルの要素って、やっぱ「レコメンド」が過剰に浸透した世の中っていう設定くらいかなぁ。
まあ今回は「小説を書く」という体験をするというのが一つの重要な目的なので、いってみれば練習のようなものやから、これで最後までいってみることにするわ。