坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

今のはてなに思うこと

はてなでブログをやっていてよく耳にするのは、 「はてなブログは他のユーザーとつながる仕組みが強い」というユーザーからの声だ。

たしかにアメブロライブドアブログなど、他のブログサービスでは、とりあえず書く場所だけ提供するから、あとは勝手にやってねーという投げっぱなし感が強い。
そこで終わりにするのではなく、そこからどうやってユーザーに楽しんで使っていってもらうかっていうことを考えた時に、やはりユーザー同士をどうやってうまくつなげていくかというところが課題になってくると思うし、はてなのサービスは全体的にそういうところまで見越した上で設計されているように思う。

 


そこであらためて、はてなブログの機能を振り返ってみたのだが、一言で言うと「ゆるいつながり」というのがキーワードになっているように思う。
なんというか、がむしゃらに何が何でもユーザー同士をつなげていこうとしているような感じはしなくて、あくまでもゆるーく、わずかに袖が触れ合うような感じで他のユーザーと交流させようとしているような気がするのだ。
スターやブクマ機能を使っていても、がっつりと誰かと何かについて語り合うみたいな雰囲気には決してならない。
僕としては、ちょっとそのあたりが物足りないなーと時々感じてしまうことがある。
「グループ機能」というものが提供されているが、これなんかは、興味属性が一致するユーザー同士を結びつけるのにとてもいい機能だと思うのに、これを使っている人ってあまりいないのではないだろうか。インターフェースがなんとなくわかりづらいし、機能としてもいまいちだ。
この「グループ機能」をさらに発展させることで、ユーザーごとの興味属性を明確にして、このユーザーとこのユーザーをくっつけると面白い化学変化が起こりそうだなっていうことをシステム側で予測してマッチングするように仕向けるとか、ひらたく言うとレコメンド機能を充実させて欲しいものだ。
自分から能動的に気の合う人を探そうとしなくても、自然と周りにわらわらとそういう人達が集まってくるような、それをシステムで実装しようとするのはきっと難しいんだろうけど、まったくできないことでもないような気がするのだ。

 


まあこんなことをここで書いていても、運営には届かないんだろうけど、今これを書いていてもうひとつ残念に思うのは、最近のはてなには、サービスを改善する仕組みがなくなってしまっているのではないかということだ。
昔はもっとユーザーの声を吸い上げる仕組みがあったような気がする。もう思い出せないほど遠い昔のことだけど、はてなポイントを使った株式投資風の何らかの仕組みが存在していた記憶がある。「変な会社の作り方」という著書の中で近藤さんが「うちはこれこれこういう風にしてユーザーからのニーズに対応しています。」と、ドヤ顔で言っていたのを確かに覚えている。
あの頃とは違って、今のはてなは上場企業になっているし、これからはBtoBでがっつり売上伸ばしていきますというスタンスに変化してしまっているのかもしれない。でも、大昔から使っているユーザーの中には、こんなことを考えている人もいるんだよっていうことを、たまには思い出して目を向けて欲しいなと思う。
なんならはてなの株でも買ってみようかな。株主の意見なら聞いてもらえるのだろうか。