坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

テラスハウスまじやばい

昨日のテラスハウスめっちゃやばかったわー。
キラキラ系の若者たちの恋愛模様を観察していたはずやのに、いつの間にか目の前で起こってることが一体何なのかわからなくなってきて、気がついた時には自分の心がどす黒い悪夢の中に浸りきっていることに気付かされる…まさかテレビ観ててこんな奇妙な感覚に陥ってしまうことになるなんて、思いもよらんかったわ。


いっつも番組の冒頭で「台本は一切ございません」ってYOUが必ず言ってるけど、それはまあ確かにその通りなんやろう。でも、あれって、テレビに映ってるっていう意識があると、どうしても人間って演技をしてしまう生き物やねんな。ちょっとずつちょっとずつええ格好しようとしてカメラの前では、自分がええように観えるように演技し続ける。なんなら、カメラのない場所で当事者同士が密談して、「俺はこんなキャラ設定でいくから、あなたはこうやってこうして…それでこのタイミングでこういうふうにもっていこう!」みたいな感じで話がまとまってたりして、自然とシナリオが出来上がっていく。台本はないんだけど、本人たちの頭の中では一つの台本が出来上がっているっていう逆説的な状況。これがほんま面白い!「ほっほーう」って声出して唸ってしまったよ。


もう一つ面白いなって思うことがあって、優依っていう子がおるやんか、あの子がかなり以前の回で、テラスハウスの番組が放映されてるのをみんなと一緒に観ていて「あたしってこんな嫌な顔してるんだ…」って言ってショック受けてたことがあったやんか。たぶんあの時から優依は、カメラに映っている自分っていうものをものすごく意識してしまうようになって、カメラの前では清純派のキャラクターで通さないといけない、みたいな感じになってしまったんやろうね。それで本当の自分とカメラの前の自分がどんどん乖離していって、挙句の果てに今こんなことになってるっていう。クソビッチやんけあんなもん。


いや、この番組、全世界にネット配信されてるみたいやねんけど、ものすごい評判いいっていうのもうなずける。人間のキラキラした部分に光を当てることによって、逆に闇を鮮明に浮かび上がらせていくっていう手法やんね。それを狙ってやってるんかなんなんかようわからんねんけど、とにかく続きが楽しみ。
シーズン終了まであと2回。どういうオチを観せてくれるのか。