坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

人生の満足感

知り合いで、先週から入院して手術受けてた人がおるねんけど、さっきその人からライン入ってて、無事に手術終わって退院できたねんて。いや、よかったわ。そんな命に関わるような大手術っていうわけでもないっていうのん知ってたから、あんまし心配はしてなかってんけど、それでもよかったわ。
その人、40代も後半あたりの頃から、理学療法士になりたいって思って、それの資格取るために専門学校ずっと通ってはってんけど、去年の秋くらいに首の後ろのところに腫瘍ができてるのが見つかったらしくて、それが悪性やったら余命宣告、良性でも手術の出来次第では顔面麻痺が出たりするかもしれんって言われてたらしい。
精密検査してみたら、幸い良性やってんけど、手術後のリハビリとかもろもろのこと考えたら、専門学校に通い続けることは難しいっていう判断になったらしくて、退学しはってんなぁ。結構いままで時間的にも金銭的にもコストかけて資格取ろうとしてて、もうちょっとっていうところでそんなことになったらしくて、悔しかったやろうなぁって思う。けど、命が助かる方がよっぽど大事やよなぁ。これで腫瘍が悪性で余命数年とかやったら目も当てられへんで。悔しさを感じれるのは生きてる証や。人生は悔しみと悲しみの連続やし。


まあでも、この歳になると同年代の知り合いのそんな話ばっかり耳にするようになるなぁ。他の知り合いで、乳がんを患ってて余命数年って宣告されてる人がおって、たまに会ったりしてるねんけど、いっつも想像してるよか遥かに元気そうに見えるねんな。あれって開き直り的な境地に至ってるんかなぁ。シングルマザーで子供3人を成人まで育て上げて、これから自分の人生が始まるって思った矢先に、がんが見つかったらしい。神さんも残酷なことしはるよな。でも、本人的にはもう充分生きたって感じなんかもしれんな。生きるっていうことに対して、もう充分味わい尽くしたっていうか、満足感が高いんやろなぁ。それであんなに元気そうに見えるんかも。
ああいう姿を目にしていると、自分もいつ死んでも後悔のないように準備しとかなあかんなぁって思う。