坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

友達は休んでもいい

最近読んだマンガで、「やめてみた」というコミックエッセイがある。

主人公の女性が、「身の回りのいろんなことをやめてみることでスッキリお悩み解決!」ということで、よくある断捨離系のお話なのかなと、あまり期待せずに読んでいたら、思わずはっとさせられる話題がでてきた。

 

 

日頃の友達付き合いについて主人公が悩んでいる場面が出てくるのだが、友人のちょっとした行動が不満で、なんだかもやもやするなーとぼやいていたところ、主人公の旦那さんが、「じゃあその友達とのお付き合いをしばらくお休みしてみたら?」というふうに提案するのである。
この旦那さんも、学生時代は仲のよかった友達が、お互い社会人になって環境が変わったことでだんだんとぎくしゃくするようになり、思い切って交友関係を断ってみたら、すっきりしてお互い楽になったと言う話を打ち明ける。ところが、その友達と最近になって偶然再会することがあり、一緒に飲みに行ってみると、また昔のように話がよく噛みあうようになっていて、それからまた関係が復活したそうだ。
この話をした旦那さんは主人公に対して、「友達関係をお休みするのって、そんなに悪いことじゃないと思うんだけどなー」と、その行為を肯定して、おすすめするのだ。

 

 

僕もその話を読んでいて、そういえば、いつの頃からか話題がなんとなく咬み合わなくなってきて、一緒にいても全然楽しくない友達っているよなーということを思い出した。でも、そういう友達とも無理して付き合っていたりする自分のことも合わせて思い出す。
惰性なんだか義理なんだか、よくわからない感情に引きずられるようにしてずるずるといつまでも。でも、そういうのって、とてもしんどい。
そういう関係は、「断つ」わけではなく、しばらく「お休みする」と考えて、距離を置くようにすればよいのだ。
友人関係を「断つ」となると、ケンカ別れしたような、ネガティブな意味合いが伴うけど、そうではなくて、お互いのことを思い合って、しばらく精神的に距離を置いて離れてみるという選択肢をとることもできるのだ。
友達って、無理にずっと続けている必要はない。たまには休んだりしてもいいし、復旧してもいいし、そのタイミングは自由なのだ。
そのことに気づかせてくれたので、このマンガを読んでよかったと思った。