坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

誰がWindowsXPを殺すのか?

最近、会社のメールに、社外からよくウィルス入りのメールが送られてくるらしい。
この手のウィルスメールは、以前だったら、文面が英語だったり、一部怪しい感じの日本語で書かれていたりしたものだ。ところが、最近のやつは非常に自然な文面を装っていて、「見積書をご確認ください」だの「台風の対策について」など、取引先や同僚からのメールと勘違いしてうっかり添付ファイルを開いてしまいそうな雰囲気になっているという。
で、その話を聞いてふと思ったのは、これってもしかしてウィルス自体に自律型のAIが搭載されているのではないかということだった。

 

 

僕が予想するウィルス拡散の流れはこうだ。

①誰かがうっかりウィルスメールを開いてしまい、そのPC上でウィルス感染する。
②そのPC上でウィルスは、外部のWebから適当な時事ネタを拾ってきて、そこから自然な日本語での文章を生成する。
③さらにウィルスは、そのPC上に入っているアドレス帳から、メールアドレスを収集する。
④最後にウィルスは、自分で生成した文章を本文にして、 自分自身を添付ファイルにし、アドレス帳から取得した複数のメールアドレスに向けて、 無作為にメールを送りつける。

こんな感じかな。

これの繰り返しで、このウィルスは永遠に自分の子孫を増やし続けていくのではないかと思って、ぞっとしたきもちになってしまった。

メールの世界で機械に侵略されていく人間。まるでターミネーターみたいだ。

 

 

技術的にはこういう挙動をするウィルスを作成することは充分可能だと思うし、誰も気づいていないだけで、ひょっとしたらすでにそこらじゅうで起こっている出来事なのかもしれない。
PC側では、そういうことはできないようにOSのセキュリティアップデートで何重にも対策はとられているだろうが、世の中には無防備な状態でネットに繋がっているPCが数多く存在している。WindowsXPを搭載したPCのことなのだが、これって、中小企業なんかではいまだに現役で動いていたりする。また、そういう会社の社員はITリテラシーが低く、かなり高い確率でウィルスメールを開いてしまうだろう。
この種のウィルスがWindowsXP上で蔓延することで、いまだに世界シェア10%を誇るこの時代遅れのOSは、ようやく世界から駆逐されるのではないだろうか。