坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

未来に投資してくれてた親への感謝

昨日、アセンブラのこと書いてて思い出してんけど、実は俺、小学生くらいの頃に「Z80マシン語入門」っていう本を読みながら、アセンブラの勉強をしようとしてたことあったん思い出したわ。もちろん当時は、本に書いてあることの意味もほとんど理解できずに途中で挫折してんけど。今考えたらなんて無謀なことしようとしてたんやろうと思う。けど、当時からコンピューターのエンジニアになるのが夢やった俺にとって、アセンブラをマスターするっていうのはすごい目標というか夢のようなものやってんなぁっていうことを思い出して、感慨深いものがあるなと思わされた。
まあでも、その話とつながるけど、自分の両親には感謝やわ。だって、俺が小学生の頃に、10万円くらいするマイコンを買い与えてくれてんからな。まだ昭和の時代やったから、家庭にコンピューターがあるなんてまだまだ一般的ではなかったんよな。せやから子供のオモチャにしてはえらい高価なもんをよくぞ買ってくれたと思う。もしも今、俺に子供がおって、その子から10万円のオモチャを買ってくれって言われたら、おまえふざけんなよって話に絶対なると思う。そこを、「子供のオモチャ」と捉えずに、「未来への投資」っていう風にとらまえて、買い与えてくれた両親の英断には拍手を送りたい。
うん、確かにあの時期にコンピューターに慣れ親しむっていう経験がなかったら、今の俺は絶対にこんな仕事してへんもんな。結果として、これでメシが食えてるんやしな。妻と猫を食べさせながら、立派に生活できてるもんな。俺、自分の両親のことあんまり好きじゃないねんけど、そのことを思う時だけは素晴らしい両親やなって思って、ほんま感謝しとる。


で、今日は朝、会社に電話して、仕事休みにしたった。なので今日から4連休なのである。
年末から調子の悪かったエアコンを交換してくれる業者の工事が、今日の昼からあって、それに立ち会わなあかんので、それで休みにしてみた。
ほんまは嫁さん一人でもよかってんけど、家に色んな人が出入りすることになるから、その間の猫の面倒をみる人間が一人必要やろうということで、俺が担当することにした。
ええね、こういう時、電話一本でさくっと休みにできる立場なのはありがたい。ほとんどフリーランスのエンジニアやもんね気分的には。


で、業者が工事してる間、暇やったので猫とコタツに入りながらネトフリで「パッセンジャー」という映画を観た。数年前に公開されてたらしくて、割とメジャーな映画なんかなこれは、俺は全然知らんかったけど。
地球から別の惑星に移民する為に、大勢の人間がコールドスリープしながら移動している宇宙船があって、目的地に着くまで120年かかるねんけど、宇宙船でトラブルが起こって、一人の男性が90年前に起こされてしまう。他の乗員はみんなまだ眠ったままで、自分はもうコールドスリープには戻ることができなくて、このまま一人だけで孤独に生きていくしかないのか?さてどうする?っていう話で、やっぱこれも精神的につらい系の展開やったなぁ。
まあこの男性は、他の乗員の中から美人の女性を一人選んで、その人を強制的にコールドスリープから目覚めさせて、自分が目覚めさせたってことは内緒にしながら、二人で仲睦まじく生きていこうとするねんけど、これってなんか男のダーティーな部分をまざまざと見せつけられているようでほんまやらしかった。
これ絶対いつか自分のしたことが女性にバレて大変なことになるんやろなぁと思いながら観てたら、案の定そういう展開になって、でもそんなにドロドロはせずにラストはうまくまとめてくれてて、いい話に着地してたね。ああ、久しぶりにいい映画を観たような気がするなこれは。
でも、俺みたいなひねくれたサイコ野郎やからすれば、この映画って、最初から女性の目線で描いていった方が面白かったんと違うかなって、ちょっと思った。
女性が目覚めるところから物語が始まって、同じように目覚めていた男性と出会ってねんごろになって、そのまま生涯を添い遂げる。でも男性の方が先に老衰で亡くなって、その後になんかのきっかけで、女性は男性によって目覚めさせられていたっていうことを知って驚愕するっていうオチにしたら、うおー人間ってコエーみたいな感じになって世にも奇妙な物語風味でよかったんやないかなって思った。