坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

2018年で一番よかった映画・小説・ゲーム

去年の内に書いておこうと思ってたことやねんけど、なんか知らん間に年が開けとったわ。
はい、というわけで今日は、2018年で一番よかった映画・小説・ゲームの紹介をしていこうと思う。

 

まずは、映画から。これはもう「カメラを止めるな」一択でしょう。映画館で観たからっていう補正を除外したとしても、やっぱりこれがダントツでよかったなって思うな。
ゾンビ映画を観ていたはずが、いつの間にか劇場のそこかしこから笑い声があがるようになっていって、そこから一気に劇場全体が笑いの渦につつまれていく感じが心地よくて、映画観ててこんなに楽しいなって思ったの、ほんまに久しぶりな気がしたね。そう、この映画の素晴らしいところは「一体感」なんやなって思う。映画の中で映画を撮影してる人たちがたくさんでてくるねんけど、その人らが一生懸命試行錯誤しながらピンチを切り抜けていく様子を傍らから眺めていると、どうしても「うおー、頑張れー!」って気持ちになってきて、それが劇場で大勢で観てる我々全員が一丸となって応援していくっていう構図につながっていってめっちゃ楽しかった。
ラストにはしっかりとホロリとさせられる展開も待ってたり、そこに至るまでの複雑に絡み合った伏線回収の流れも含めて、もう完璧といっていいほど計算しつくされた展開の娯楽作品でした。文句なく昨年のベスト1で、大人から子供まで誰にでもおすすめできる作品やと思う。

 

小説はね、「藻屑蟹」っていうのんが一番よかったって思う。大藪春彦賞の受賞作らしいねんけど、まず著者のプロフィールに驚かされる。62歳無職のホームレスらしい。それで初めて小説書いて応募して商業デビューしはったらしい。もうほんまにこの世界って、年齢とか経歴とか全く関係なしに、とにかく面白い小説書いたもん勝ちのなんでもありのバーリトゥードの世界やねんなって思った。
で、小説の内容もプロフィールに負けず劣らずすごかった。福島の原発で除染作業をやってる人たちの話やねんけど、そこに巨額のお金が絡んできて、欲と金にまみれた人間たちがゴタゴタするっていう内容で、結局最後は「人間、お金じゃないよね」っていうありがちなオチにつなげていくねんけど、でもあのラストには痺れた。うん、最後にああいう展開をもってきたっていうのんが、やっぱすごくうまいっていうことで評価されたんとちがうかな。

 

ゲーム部門は、「Firewall Zero Hour」しかないでしょう。
いやー、もう二度と自分を夢中にさせるようなオンラインFPSは金輪際現れることがないやろうと思っていた俺の前に、突如現れたこのゲームは開始後30分で完全に俺の心をつかんで離さなくなってしまった。
ゲームの世界に入り込んで、生身の敵と相対する臨場感。マトリックスのように仮想空間の中に入り込んで敵と戦うという体験が、自宅で手軽にできるようになったんやなっていうことを力ずくでわからされてしもたがな。
FPSとしては平凡な作品やねんけど、VRになっただけでこれだけ面白くなるっていうのがわかったのが、今後のゲームの可能性を考えた時にすごく重要なことなんと違うやろか。
ただ、残念な点が一つあって、VRなので目がすごく疲れるので、あんまり長い時間できへんっていうことかな。歳のせいもあるんかもしらんけど、若い頃みたいに毎日何時間もぶっ通しでやったりすることはせずに、週末だけでシコシコレベル上げて楽しんでるような感じになってる。それでも十分楽しいけどね。

 

以上、2018年で一番よいと思った映画・小説・ゲームでした。去年は漫画(アニメ)で面白い作品と出会えなかったのが残念といえば残念な気がする。