坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

小説教室の前期授業を終えて

この春から通っていた小説教室だが、昨日の授業で前期分がすべて終了した。

 

前期の半年間は、小説を書く上での理論を学ぶという趣旨で、すべて座学形式で講師からの話を一方的に聴くだけの内容だった。

まあこれはこれで、なかなか聞く機会のない話ばかりでとても面白かったんだけど、さすがにこれだけでは「小説を書けるようになる」という地点にまでは到達できないように思う。

現に、ついこのあいだ、ちょっとアイデアを練っていたSF短編を自分で書いてみようと試行錯誤してみたものの、結局途中でわけがわからなくなって挫折してしまった。こうやってブログで文章を書くことの延長線上でテキトウに書いていけば、それでうまくいきそうだと甘く考えていたのだが、やはり「物語を書く」となると普段とは全く違う部分の思考回路を使うようで、今の僕はその部分がまったく鍛えられていないように思う。

前期の授業で出された課題はすべて提出して、講師からの講評を受けたのだが、この講評の部分が、とても的確で自分にとって参考になった。自分が出したアイデアに対して、どういうふうにツイストをかけていって、うまく物語として昇華させていけばよいのかというところがよくわかり、なるほどと思わされる。さすがにそこはプロの作家として何冊もの小説を世に送り出している方だなと思い、感心させられた。

ということは、今後は独力でやろうとするのではなく、そういうふうにして、うまく講師に導いてもらえれば、一編の小説を仕上げることは十分に可能であると思う。

前期授業を受けてきて、よかったと思った点はそんなところかな。

 

逆に、不満な点もあって、それは、他の受講生の方とのからみがほとんどなかったということかな。座学だけではなくて、なにかグループワーク形式で作業をやるような内容の授業があってもよかったように思う。チームを組んで一つの物語を連作で完成させるとか、ただ単に誰かの書いた小説を全員で読んで批評し合うとか、そんな感じでとにかくなんでもよいから、大勢の視線にさらされながら感性が鍛えられていくような流れがあった方がよかったんじゃないかな。

せっかく同じ方向を向いて歩いている人たちが集まっているんだから、なにかもう少し交流的なものがあっても、楽しくなってよかったんじゃないかなと思う。たぶんあのクラスの中には、僕とものすごい話の合う人が何人かいるような気がして仕方ないからだ。

 

と、いうわけで、後期は前期までとは違って実践編に突入していくので、ずばりそんな感じの授業があればいいのになと期待している。

いよいよ具体的に2万字の短編小説を書き上げることを目指していくことになるんだけど、こつこつと頑張っていきたい。