坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

違法なことをしているという意識がないまま逮捕されてしまうことの怖さ

巷で話題になっているコインハイブを仕掛けると警察が自宅にやって来るという話だが、こういうの怖いから本当にやめて欲しい。
こういう、ネットでごにょごにょしているだけで思いもかけず罪に問われてしまうという話は、昔からちらほらと見聞きしていて、その度に僕はいつも肝を冷やしていた。

 

古くは、ファイル共有ソフトを作って捕まってしまった人がいた。

そのソフトを使った人々がやり取りしていたファイルが、違法性の高いものだったということで、ソフト作成者が違法ダウンロード幇助の罪に問われてしまったというものだ。
でも、僕もその昔、某オンラインストレージから自動で複数ファイルをダウンロードしてくるツールを自作していたことがあって、これなんかも使いようによっては違法ファイルのやり取りに使えたりしてしまう。もし調子に乗ってネットで公開して広まっていたりしていたら、警察のお世話になっていたかもしれない。そう考えると怖くなってくる。

 

また、これもかなり以前の話だが、図書館のサーバーに負荷をかけて捕まった人がいた。
この人の場合は、普段使っていた図書館の蔵書検索システムがクソだったので、自前でもっと使い勝手の良いサービスを作ろうとしていたという。その為に、図書館の検索サイトから蔵書データを全件抜いてこようとしたところ、大量に負荷をかけすぎて何度もサーバーダウンさせてしまい、これにたまりかねた図書館側が警察に訴えて、この人は業務妨害容疑で逮捕されてしまったという。
実は、この事件がおきる数年前に、僕も近所の図書館の蔵書検索サービスの使い勝手が悪いのが不満だったので、この人とまったく同じことをやって、同様に何度かサーバーを落としてしまったことがある。しょぼいサーバー使ってんじゃねーよと当時は思ったりしていたものだが、今考えると全然笑えない。僕がこの人の代わりに、逮捕事例に入っていたとしても全然おかしくはない。


また最近でも、メルカリで現金を販売して捕まっている人がいて、これはどうも出資法違反になるらしいんだけど、これについても僕はメルカリでお金を売るのが話題になりだした頃に、そんなうまい話があるのなら自分でもやってみようかと思って、アカウントを作って商品登録する寸前までやっていたことがあった。結局途中で面倒くさくなってやらなかったんだけど、これも今思うと相当やばいことをやろうとしていたのかもしれない。

 

で、コインハイブである。
これは最初にネットで話題になった頃に、試しに自分のサイトに入れてみた人たちのレポートを眺めていると、微々たる利益しか見込めないとのことだったので、僕はあまり注目していなかった。

けど、もし月に1〜2万円くらいの利益が出るものだったら、僕も試しに手持ちのサイトに仕込んでいたかもしれない。その可能性は十分にある。

 

ここまで、ちょっと自分の過去のネット活動を振り返ってみただけでもこれだけザクザク出てくるのに、これからも僕はこういう怪しげなことに手を染めてしまうことが一切ないと言い切れるだろうか?
なにより一番怖いのは、やっている当人は悪いことをしているという自覚も何も全くないということなのだ。人を殺したり、人からお金を奪ったりするのはもちろんのこと、スーパーに並んでいる商品を万引きしたりすることは犯罪だし、そういうあきらかにハンザイハンザイしているものは、自分は絶対にやらないという自信がある。
けれども、こういうネットでちょっと怪しげなことをごにょごにょということに、自分はどうしても惹かれてしまう性分みたいなので、なんだかこれからもとても怖いのである。