坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

とうとうPSVRを買ってしまった

その昔、僕が小学生くらいの頃に「ゲームセンターあらし」というマンガが流行ったことがあって、当時からゲーマーだった僕はよくそれを愛読していた。
そのマンガでは、テレビゲームを通して悪と戦うという筋書きのエピソードが多かったのだが、ある話では、部屋全体がスクリーンになっていて、そこにホログラムを投影して遊ぶ巨大なインベーダーゲームが登場したり、あるいは超常現象のようなことが起こって、主人公の魂がゲーム機の中に入り込んでしまうという話もあった。
もう笑ってしまうくらい荒唐無稽な感じなんだけれども、それでもテレビゲームの黎明期から「ゲームの世界に入る」という行為は、ゲーマーにとっての一つの夢であり続けてきたわけだ。

 

そこでPSVRである。このゴーグルとイヤホンで自分の視覚と聴覚を完全に塞いでしまうことで、今まで夢だったゲームの世界の中にダイブすることが可能になるのだ。
「ロンドンハイスト」「アンティルドゥーン」「Rez infinity」そして「バイオハザード7」。
この流れでプレイしていって、僕は完全にVRゲームに心を奪われてしまった。
めちゃくちゃのめり込んでしまう。最高に爽快だし幻想的だし恐ろしいし楽しい。
ここでどんなに僕が拙い言葉を駆使しても、この楽しさを誰かに伝えることができないのがもどかしいのだが、あえて一言だけ言うならば、なんというかこれは、ゲームウォッチからファミコンに切り替わった時のようなパラダイムシフトを感じてしまうのだ。

 

けれども、よい面ばかりではなく悪い面もある。
酔うのだ。VR酔いというやつだ。
僕の場合は、先に挙げた最初の三本のゲームでは酔うことはなかったのだが、バイオで一気に酔ってしまった。
ゲームの世界を強制移動ではなく、自由移動できるのがどうもまずいようだ。身体は静止しているのに、視界だけが移動しようとするものだから、そのギャップに脳が悲鳴をあげているのだろう。
なので、VRゲームは長時間やっているとかなり疲れる。どんなに頑張っても連続二時間が限界だ。
まだまだもっとやりたいのに、へとへとに疲れてしまってこれ以上プレイできないという、ゲームをやっていてそういう心理状態になるのも久しぶりな気がする。ここまでゲームに夢中になれる余地が、まだ自分に残されていたのが驚きだ。

 

そして、皆さんがVRに最も期待しているであろう「エロ」なのだが、これについては以前に体験していたスマホVRとそんなに変わることはないというのが率直な印象だ。
スマホVRで観ていた動画をPSVRで観ることで、ちょっと視界が広くなって、画面が明るくなったような気がするが、そんなことよりもコントローラーで巻き戻しと早送りができるようになったのが非常にありがたい。まあこれが当たり前なんだけど。
ただ今回PSVRで、DMMではなくアダフェスというところが出している匠ブランドの動画を試してみたのだが、これがとてつもなくすごかった。
女優さんの体の小さなホクロとか汗のしずくとか髪の毛の一本一本が揺れる感じとか息遣いにいたるまで、はっきりと感じられて凄まじいくらいにリアルだ。
ただ、肌の荒れてる箇所とかまでリアルに伝わってしまうので、これは出演している女優さん達にとっては非常にシビアな世界になってきたなという気はする。

 

さて、ここまで話してきたことを簡潔にまとめると、これは明らかにゲームとエロの未来形だということだ。
マトリックスみたいに人間の脳に直接電気信号を送らなくても、目や耳などの感覚器にドライバをかますだけで、こんな刺激的な体験が手に入るのは、手術などのコストやリスクを考えると非常にお得だと思う。
いままでの品薄でなかなか手に入らなかった時期も終わり、ヨドバシとかで普通に買えるようになっているみたいなので、皆さんもぜひやりましょう。おすすめだ。