坂本から君へ

さかもとのブログ。自分語りとか世間話とか。大阪にいる。

恋をしている

友達と2年ぶりに会うことになった。

その友達は、僕と同じ歳の女性なのだが、僕と生き方のペースがとてもよく似ている。
もし仮に世界中の人々を100種類くらいにカテゴライズするとしたら、僕と彼女は、間違いなく同一のカテゴリに属することになるだろう。
そのくらいの、ちょうどいい感じの親近感をお互いに感じあっているような、そんな間柄だ。
いままでも、ちょくちょく会ってご飯したりはしていたのだが、ここ最近は彼女の心の調子がよくなかったことやら、僕自身の私生活が不安定だったことなどが重なり、もうずいぶんと長いこと会っていなかった。

 

 

その日、まずは彼女が行ってみたいと言い出したチョコレートカフェに入ることにして、入り口の行列でずいぶん並んだ。待っている間に気を失いそうになる彼女を励ましながら、僕達はなんとか店内に分け入ることができた。ケーキやワッフルやアイスの上に、お上品にかけられたチョコレートは、ほどよい甘さでとてもおいしかった。
その後もお互い時間があったので、近くにあった商業施設でいろいろな展示物をみたり、楽器店や民族洋品店を冷やかしたり、ボルダリングをやっている人たちをぼんやりと眺めたりしてすごした。

 

 

こんなふうに二人で目的もなくぶらぶらするのは始めてのことだなと思いながら、なんかちょっとこれって、気になる人とデートしてるみたいな気がしてきて、だんだん楽しくなってきた。
まだ付き合っているわけではないけれども、これから付き合おうかどうか迷いながらお互い様子見しているような段階で、でもなんだかやっぱりこの人いいなーと思い始めていて、だんだんと気持ちに弾みがついていきそうな感じ。
この感じは、とても懐かしい。もうすっかり忘れていた感情で、ずいぶんと久しぶりだなと思った。

 

 

このまま彼女と恋に落ちることがもしあったとしても、それはできない。
でも胸がじんわりほんわかしてくるこの感じだけは、いくつになっても僕の心のなかに、そっとひそやかに残しておきたい。そう思っていた。